岐阜県知事　古田 肇 氏は、㈳岐阜県林業経営者協会にて、２期8年の林業政策の総括と今後の展望を語った。

　緊縮財政の中、より有効的な補助金の活用を目指し提案型の森林計整備計画に重きをおく森林事業体への指導、過密な森林による災害防止と森林整備による間伐の素材生産と有効活用のための大合板工場誘致。それらにより加速度的に荒廃林の健全化を推進した。

　100年の大計による森林づくりを持続的に行うため作業道によるインフラ整備を強力に推進した結果、林業機械の普及と作業コストの軽減により森林県から林業県への脱却の一歩を記した。

　「岐阜は、木の国、山の国であることを言い続けていく」と強調。今後、従来の木材として利用のみならず、エネルギー資源としての一翼を担うべき森林資源のカスケード利用による裾野の拡大、多角的な価値を生み出せる岐阜県の林業の構築を目指す。